解説Vol.1 - ニコマスについて

そろそろ本気だしてニコマスについて紹介しようと思う。
これらが文化として間違っていないという確信の元に。

今こそ剣より強いものを抜かねばならぬ。

書くにあたって、自分で思いだせないくらいのサイトや文章を参考にさせていただきました。ありがとうございます。



「プギャーwwww(^Д^)9mアイマスオタ乙^^^^;;;」
と思われるようでしたら静かに窓を閉じていただければ幸い




ニコマスって何さ?

ニコマスというのは ニコニコ動画におけるアイドルマスターのMADムービーや、 またそれによるコミュニティのことです。

まず大本のアイドルマスターについて。

簡潔に言って、

『昔から女の子が歌って踊ってるのを見るのは楽しい』

http://d.hatena.ne.jp/taitoku/20071111/1194739792

ということ。

古来から舞踊やダンスが何で続いてるかを考えれば明白。
そうじゃなきゃアメノウズメが踊ったって、アマテラスが釣られて出てきやしない。*1


知らない人が多いことと思うが、アイドルマスターというゲームは
ダンスの3Dモーションなどについては、まったくもって本気である。
一般に向けたステージで演じることを前提としたパフォーマンス性、演技性、大衆性の高い振り付け。
そしてそれを裏付けるのが、 たった18種しかないダンスで3500ものMADが
飽きられもせずに作られ、そして楽しまれている状況である。
iM@SコラボPV タグ『だけ』の集計 2008/7/2現在)

振り付けの違和感のなさは、ただモーションキャプチャーでデータを取るだけでは不可能な領域。
おそらく、恐ろしいほど緻密な調整がされているはず。


「所詮ゲームだし3Dの虚構じゃん」と仰られるかもしれない。
そういう方には、「絵画とか何なの?ただの紙じゃん?」と生涯を賭けて声高に訴え続けてもらいたい 。応援しますから。*2





好き至上主義

コミュニティとしてのニコマスにも言及したい。

ニコマスのコミュニティは『「好き」至上主義のコミュニティ』で、
アイドルマスターという作品、あるいはそこから派生した動画を
好きな者だけで集まって、わいわいやってる。

http://d.hatena.ne.jp/kaien/mobile?date=20080509§ion=p1

こう聞くと、閉鎖的な印象をもたれることだと思う。
というか引用元は閉じてると言っている。
だがそうでない。
そうではないというか、ものは言いよう、朝はおはよう、夜の挨拶こんばんは。


アイマスのMADの主流として「ゲームに使用されてない曲に合わせてアイドルを踊らせる」という物が多く、
各々のプロデューサーがこれだと思った楽曲、つまり好きな曲のダンスPVを作る訳だ。


何故、自身のお気に入りの曲とiM@S*3のダンス映像とくっつけるかというと、
前述の通り振り付け自体が非常に優れているからである。

作り手側は「好きな曲のために優れたダンスパフォーマンスがつく喜び」のためにがんばっているとも言える。
プロデュースするという意味合いにおいてはすごく「アイドルマスター」なんだよね、MADなんだけど。


よくないと思う曲をわざわざ使おうなんて作者なんていないだろうし、
曲を引き立てる、もしくは曲によって引き立つ様な動画を作ろうとするP*4しかいない。
何故ならば「好き」のコミュニティだから。

ぶっちゃけると自分の好きな音楽でアイマスMADが作られていないか探してみればいい。

よっぽどの事がないかぎり、使われた曲を貶められているとは感じないはずだ。
むしろ「好きな曲が優れたダンスパフォーマンスの演出に用いられている喜び」を感じてもらえると思う。

そして自分のお気に入りの動画を見つけられたらしめたもの、
それだけでもうあなたはその「好き」のコミュニティの中に入っているのだから。

そしてその「好きのになれるための要素」の数は日々拡大している。*5
自身から広がる進化をしてるのに閉じてる?


あまり関係ないけどこんな状態だから、MADに使用される楽曲には自然と良いものが集まる。
みんながこれは良い物だと思うものをオススメしあってるわけで、
これは「自分がまだ知らない自分が好きな音楽」を探すのにも非常に役に立つ。


これらのことは遠くからDisってるだけでは理解できないものです。
だから一緒に楽しもうよと言いたい。すんごい楽しいから。
もう幸福確実。ラビアンローズ

こんなかんじ



それと次の日記では多数の動画を紹介してありますが、
誇張ではなく、これらはニコマスのほんの一部に過ぎません。
はっきり言って自分もまったく底が見えません。
2008年6月24日現在、ニコニコ動画には 1854名 のプロデューサーがいます。



Vol.1の総括として以下を。

334 :可愛い奥様:2007/06/26(火) 09:46:19 id:raxdPvfD0
OLだった頃、会社で働いていた日本に超詳しいベルギー人が言ったことに納得してた。
日本文化は身内受けの凝り性文化だそう。
外国文化に負けまいとしているのではなく、
世に意図的にインパクトを与えようとしているのでもなく、
今ここにいる同じ価値観を共有する仲間からの喝采を浴びたいと考える。
その結果、同じものを志す者同士の「これすごいだろ、おもしろいだろ」合戦が始まり、
そこで生み出される物が自然と研ぎ澄まされていく。
でもその競争は、敵対的なものではなく、お互いを尊敬しあいながら、静かに深く進行していく。

そしてある日、偶然目撃した異文化出身の人間(外国人)から、
それがすごいものであることを知らされる。
ほとんどの日本人はその日が来るまで、自分たちが作り上げた物がすごいものとは知らない。
もろもろの伝統文化、芸能、電化製品、アニメ、他、みんな同じパターンで世界に広まっていった。
だから、日本がここまで発展してきたのも必然的なものだし、
この精神が衰えない限り、これからも日本は誰に頼まれることもなく、
知らないうちに勝手に世界にインパクトを与え続けていくだろうと。

http://d.hatena.ne.jp/hajic/20080412/p4


私は文化であると確信しています

みなさんはどう思いますか?


Vol.2につづく

ニコマスについてのまったくの初心者さんはVol.3から見たほうがいいかもしれません

*1:日本神話が作られた時代から普遍的な魅力だという事の証明

*2:http://news23vip.blog109.fc2.com/blog-entry-1250.htmlここの164に同じ事を言ってる人がいた!

*3:アイドルマスターの略

*4:プロデューサーの略 この界隈では大体〜Pと略される

*5:具体例としては、参遊亭Pのアイマス×落語など。もうすごい