AdobeP動画紹介 - 被造物に心を与えるもの
トリプルミーミングを目指したタイトルをつけてみる。
人形やミクに。0になった状態のウサちゃんに。そして動画に。
俺がやらねば誰がやる、AdobeP動画を解説してみる。
あどびさんの動画に足りないものなどありません。
あるとすれば、私等の方です。
注意
AdobeP作品は非常に繊細な物なので、
以下の文章を読む事であなた自身が正しく動画を読み込む事が出来なくなる可能性があります。
アイドルマスター ストーリー紹介 Vol.10 伊織 君は僕の物
アイドルマスター ストーリー紹介 Vol.10 伊織 君は僕の物 - ニコニコ動画
初めてAdobeP作品に触れる人は"いわゆる癒し系"だと騙されるであろうかわいい絵柄。
多くを語らず、読者に委ねるイジワルさ
そして哲学と寂寥感
マザーグースじゃないけれど、AdobePの作品はそんなのでできている。
自分でかみ砕いてこそのこの動画たちの魅力をどうやって解説しよう？
あどびさん基礎知識編
まず、あどびさんファンとして何度も騙されくやし涙を流した末獲得した、
あどびさんの動画をさらに楽しむための基礎知識を説明します。
基本的にそれぞれの動画はスタンドアローンであるというフリをしています。
単体でも楽しめるけど、ほとんどの動画には繋がりがある。
そのステルスの影響にレジストするために必要となるのが
動画の投稿者コメント、とりわけマイリストにつけられた動画ごとのコメントです。
マイリストにつけられた解説について
AdobePは現在5本の自作品のマイリストを作ってあります。
ただしネタバレの可能性があるので、初見/動画を探す際はAdobePタグから巡ることをおすすめします。
また、マイリストのコメントを読まずにAdobePの動画を100%楽しむ事はおおよそ不可能でしょう。
3部作
http://www.nicovideo.jp/mylist/1695971メインリスト
http://www.nicovideo.jp/mylist/339852/1708171ストーリー補足と紹介
http://www.nicovideo.jp/mylist/2711890
それぞれのコメントはこれはこうであると説明するものではなく、
視聴者を動画の内容にはっとさせるための断片的な要素のような感じ。
何を言いたいのかを僕達に気づいて欲しいんじゃないかな、とか思ったり。
と同時に、作者の意図しない読みをしたコメントをAdobePは楽しんでいるようです。*1
あと同じ動画が別のマイリストに載っている場合は別のコメントがついています。要注意。
あどびさんとちんこうP
最近の投稿でもわかるようにAdobePはちんこうPモード（ebodaP）になることがあります。
あどびさんとちんこうさんの交流の歴史は古く、
ちんこうさんのフリをしてあどびさんがうｐした一本の動画までさかのぼります
このとき、あどびさんはよもやちんこうさんが大勢いらっしゃるとは思わず、
（知らなかった方はネタバレ申し訳ありません。ちんこうさんは作業量に適応して実体を増やしていく生き物なのです。）
ちょっとしたアメリカンジョークの心算でこの動画をうｐしたことから始まります。
ちんこう動画のイレギュラーナンバーとして参入したあどびさんでしたが
この夏から、晴れてちんこうファミリーの一員として活躍する事となったのでした。
「AdobePの嘘」ついて
自らについて「息を吐くように嘘を吐く」とのたまうAdobePですが、君は僕の物というタイトルの時点で嘘を吐いています。
動画の内容からかんがみるに、逆であるという意味において。
オリジナル路線のストーリーの事を嘘だと勘違いする方がよくいらっしゃるので端的な例を。
アイドルマスター りつこプロ CMってこうですか？わかりません＞＜ - ニコニコ動画
この動画の内容とアイマス本編の乖離を「嘘」だと指摘している人がいるけれど、
それは間違いであどびさんが吐く嘘はもっとお茶目にこんな感じ。
例１
例２
CM動画の内容はAdobePとしては何も嘘を吐いていない。と思う。
このCM動画は36秒という長さの所為か、とくに作者コメントの比重が大きい。
これを見るなら登録されている メインリスト/ストーリー補足と紹介 のコメントも絶対に見ておくべき。
見てなかった人はあの文章を読んでからならまた違ったCMの見方ができるはず。
以上も以下も全部俺解釈。
本当は動画を見るあなたの解釈ありき。
『私の感覚では動画、作者コメント、視聴者コメントの３つで動画が完成するものだと思っています。
バランスのためにはデチューンも辞さない。』
とAdobeP本人も仰られております。
VOL.10の内容の解説
ではやっと本編の解説を。
最初はちんこうPとしてのキャラクターを与えられた結果動きだしたうさぎのぬいぐるみだったが、
そこからストーリーが誕生してしまうのがAdobePの恐ろしいところ。
ちんこうPの代役だったからこその尊大な言動が、
この作品では味のある言い回しとしてウサちゃんにキャラクターを与えている。
そして彼の発言は重要な法則の伏線である。
「あの子の思い込みが激しい」
「あの子のおかげでこうして動けていたとしても 私と彼女が仲良しという事実に１ビットすら影響がないのだから。」
あの子と彼女はイコールではありません。混同しないよーに。
つまり "私が動けなかったとしても、私と彼女は仲良しだった" ということであり、
裏を返せば "ウサちゃんには動けないときから心があった" ということ。
悩む人形
ミクが人工知能が搭載し、進化していった未来の先。
我々はそれのどこまでを「そんなものは心ではない。つくりもの、偽者、紛い物である」と断じることが出来るだろうか？
本物の心とは？
http://d.hatena.ne.jp/hajic/20080820/p2
勝手にｲﾝｽﾋﾟﾚｰｼｮﾝされましたｽﾐﾏｾﾝ
省エネの観点から問題を抱える機械仕掛けの歌手。 竜機神。 未来はDo-dai？
"みく"って名前はよく出来てますね。
フタリを知った日のポラロイド
伊織のことを想い、ウサちゃんがふと微笑む瞬間
AdobeP自身のボムのとんでもない威力を思い知ることになる。
ただただ彼らの絆がお互いにどれほど大切な物であったかを、
"彼"にとっての"彼女"の存在の大きさ、愛しさを視聴者にひたすらにアピールするためのボム。
このボムが我々受け手が各々にもっている「審査できる属性」に呼応したとき、ちょっとおかしい威力を持つことになる。
少なくとも自分は興味ゲージが回復しすぎて目から光が逆流した。
圧倒するための演出でないのに圧倒されてしまいました。
圧倒されてごめんなさいAdobeP、でもイオリンハカワイカッタデスヨ。リツコモ。
細かい伏線
ちなみにちらっと登場する
美希の"おにぎり" 春香の"カレーライス" 千早の"バタートースト"
はAdobePシリーズの重要な伏線のひとつであったりします。
もしこの記事でAdobePの動画に興味をもっていただけたら、
このことを頭の片隅において置くとよりAdobePの動画を楽しめる事うけあいです。
窓の外に見えるのは地球。美希の顔は曇っている。
AdobePのアイマスでだけ起こる限定イベント"月でのライブ"の時の様子であることも表している。
どうしても動画が言わんとするところが見えない人は、
ウサちゃんが語る「あの子」「彼女」「君」がそれぞれ誰なのか、
きっちり当てはめるところから始めるといいかもしれません。
この作品内では、それぞれが誰なのか統一されています。
AdobeP仕様の限定版でないアイマスにも出てくるキャラクターです。
ここまで読み返したけどこれはひどい、屑みたいな文章だ。
ただのネタバレの羅列じゃねえか。
絶望した！
一番好きなPの、高確率でくぎゅうううううとか鳴いてる人達が泡吹いて倒れる程一番最強ないおりん動画なのにまともに紹介できない自分に絶望した！
この4分もの映像に対してこれだけの記事しかかけない自分がふがいない。ぷんすか
いつか宇宙一のAdobeP紹介記事を書きたい。
あと散々偉そうなことを書いていますが、おそらく私はAdobeP作品の2割もわかっていません。
ガンパレとかさっぱり。涙目。
